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市間山から立岩山縦走、ツキノワグマの母子にばったり

茹だるような猛暑続き、家でダラダラしているばかりでは体が訛る・・・と、久しぶりの登山に出かけました。ツキノワグマの生息密度の最も高い地域とされる市間山から立岩山縦走を計画。
早朝6時に家を出て、山陽道―中国道経由で戸河内ICへ。戸河内から吉和に抜ける舗装された林道を車で走り、中間にある登山口を目指しました。

ここで、生まれて初めて野生のツキノワグマの母子に遭遇

7時半位だったろうか、メジャーな山でないこともあり登山口の標識が見当たらず、林道を車で行ったり来たりして探していたとき、この奥に登山口があるはずだと思われる無舗装の山の奥に続く4m幅くらいの枝分かれ道にたどり着きました。
その前に車を止めて、15mくらい奥に看板が有ったので確認に行こうかとしていたとき、10m位先を大きな真っ黒な熊が走って横切りました。
これはやばい、熊が十分遠ざかるまで待とうと、車の中にたたずんでいると、2〜3分も経っただろうか、今度は真っ黒いつやつやしたかわいい小熊が母熊を追いかけて同じ所を渡りました。

母子は道の両脇の茂みの中にそれぞれ伏せて、こちらが行き過ぎるのを待っていたが、なかなか動く気配が無いので、“急いでこっちにおいで”と言って、子供を渡らせたのだと思われます。

母熊が横切ったすぐ後に看板を見に行っていたら、母子の間を遮ることになり、間違いなく襲われていたと思います。そんなことは絶対にしませんが・・・。

さすがに怖くなり、しばらく時間を置いた後、無舗装の草木で荒れた道に無理やり車を乗り入れ、40〜50m先にあった登山口に車を置いて登山開始。

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これは市間山から立岩に向かう縦走路の中央付近の写真です。広い台地のような空間に一面のブナの原生林が広がり、下は人間の胸の高さまである熊笹に覆われて、登山道も見えなくなっていました。

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  山全体が熊の棲家という感じで人の侵入は許さないと言っているような不思議な感覚に囚われる、そういう雰囲気を感じながら歩きました。


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これも初めて見た気がするのですが、ブナというブナの殆どの幹に熊の爪痕が残っているのです。
   写真を拡大してみてください。

 ブナは生まれてから約40年間はひたすら成長し、大木になって太陽の恵みを十分に受けるようになるまでは実を付けないそうです。このため我々は殆どブナの実を見ることがありません。

ブナの実が地上に落ちるとねずみ等の小動物が食べてしまうので熊は木に登って実を取って食べることが多いようです。

<ツキノワグマの生態>
 もみの木森林公園にあるかの有名な日本ツキノワグマ研究所所長米田一彦さんに教えていただいた話。

ツキノワグマは何を食べて生きているの?
 春: 越冬直後は動物の死体、前年の落果、草木の萌え
 夏:5月 ブナの花芽
   6月 チシマザサの芽(タケノコ)
   7月 山菜、昆虫(ハチ、アリの幼虫)
   8月 同上+木苺、ミズキ、サクラ
 秋:9月 クリ、ナラの実
   10月 ナラ、クルミの実
   11月ブナ、ナシ、マタタビの実
 冬:12月〜4月 冬眠(5ヶ月)
 
熊の赤ちゃんはどんな風に生まれるの?
 6月 交尾   オス、メスとも気が荒く最も危険な時期
 11月 ブナ、ナラの実が豊作時 受精卵が着床
                不作時は流れる
 2月10日前後  冬眠中母熊が飲まず食わずで出産、子育て
            生まれたばかりの赤ちゃんは手のひらに乗るくらいの
                        大きさ
 4月 母子連れ立って穴から出てくる ・・・攻撃が防御 危険

熊の危険を避けるにはどうしたらいいの?
 出会わないようにすること
   熊の聴力は低音が弱い・・・鈴などを鳴らし存在を知らせる
      沢が危険・・・人の気配がかき消される
 登山道は格段に安全・・・熊が人間のテリトリーとして認識している
      ヤブコギなど近道行為はしない

今日は原生林の奥深くに入り、自然に同化したような一日。木かげくんの出番はありませんでした。
それにしても、百万都市の中心からものの一時間足らずでこのような豊かな自然を満喫できる空間を持つ広島という地のすばらしさを再認識した一日でした。
 

 
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